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〜厳制限調色〜
退色不安を払拭し耐候性を向上
有機HRC樹脂の塗料パフォーマンスを最大限に発揮するためには 年月と共に進行する退色・変色の回避は避けることのできない課題でした。
導き出した答えは、“不安・懸念要素の追究”。
退色不安を払拭した塗膜は長期にわたり色彩を保ち、建物の美しさを維持し続けます。
High
Regulation
Color
有機顔料の制限
耐候性に不安のある有機顔料(青・緑・黄・赤)を可能な限り使用せず、退色不安を払拭。
【無機顔料】
【有機顔料1】
【有機顔料2】
非常に耐候性に優れている。鮮やかな色が出にくい
比較的耐候性が良い
耐候性が悪く、着色力が弱い
無機顔料・有機顔料の退色変化
【無機顔料】
【有機顔料】
黄 土
赤さび
黄
赤
無機顔料に対し有機顔料は耐候性が低く早期退色しやすい。組み合わせた顔料の耐候性により塗膜は、退色・変色に差が生じ、時間の経過に伴いより進行していきます。
有機顔料の見直し
やむなく有機顔料を使用する際には、従来の耐候性を上回る顔料を採用。
〈色差⊿E(*ab)とは〉
官能(視覚)評価では光源や人間の目によって感度が違うため、色の差を定量的に数値化し、色差計で測色した値です。値が大きいほど色差が大きいということになります。
色差⊿E
知覚される色差の程度
0〜0.2
0.2〜0.4
0.4〜0.8
0.8〜1.6
1.6〜3.2
3.2〜6.5
6.5〜13.0
13.0〜
人では識別不可能
測色機器の精度範囲
目視判定できる限界
隣接比色してわずかに色差を感じる範囲
離間比色では気づかれない範囲
施工時に色違いと判別されやすい範囲
マンセル色票などの1歩度に相当する色差
別の色調名となる場合が多い
無機・有機顔料の組み合わせの違いによる発色の僅差について
黄と赤は有機顔料の中でも退色不安の大きな顔料です。赤を入れて調色した塗料は色見本通りの発色ですが、年月とともに退色が進行します。一方、赤の代わりに赤さびで調色した塗料は、わずかながら色見本との差異が生じますが長期にわたってその色彩を保ちます。
後悔しない選択はどちら?
有機顔料の見直し
艶消し、半艶(5分艶)などは、艶調整剤を添加することで作られますが、艶調整剤を入れる分樹脂量の配合率は低下するため、同じ製品であっても艶の違いで樹脂の性能には差が生じます。T2(タテイル2)は有機HRC樹脂の優れた性能を最大限発揮させることを優先した艶あり製品のみのラインナップです。
〈艶調整なし〉
〈艶調整品〉
同じ容量でも相対的な樹脂の量は異なる